第5回 チモイ窯の器の魅力 ー和の食いがらし様ー
2025.05.29
第5回 チモイ窯の器の魅力 ー和の食いがらし様ー

目次:チモイ窯の器の魅力
第1回 チモイ窯の器
第2回 チモイ窯を訪ねて
第3回 和どころ みやざわ様
第4回 LAMP様
第5回 和の食いがらし様
前回は、LAMP藤森さんがチモイ窯の器と出会い、その魅力に惹かれたエピソードをご紹介しました。そして、藤森さんから紹介を受けた宮澤さんが、器の採用を迷いながらも、ある決定的な体験を経てその魅力を確信するに至ります。今回は、そのきっかけとなった『和の食いがらし』の五十嵐さんを訪ねます。
折峰
今日はよろしくお願いします
五十嵐
今日はチモイ窯スペシャルバージョンだよ(笑)


先付からチモイ窯。なんの形なんでしょう。とても綺麗で個性的です。

折峰
これ美味しい!最近クラフトビールが好きで。
五十嵐
これはねえ、木更津のソングバードブルワリーのビールなんだけど、ご夫婦で作っているから数が作れないんだよね。希少品だよ。


五十嵐
チモイ窯スペシャルの八寸。かなり重いよ(笑)
折峰
秋バージョンですね! これは…立体感がすごい…。
五十嵐
土の量が多いからものすごい重いんだよね。

五十嵐
この器も反対にして使うことあるよ。
折峰
豪快…。瓦のようですね。
そしてコースは続きます。



チモイ窯の器でのオンパレード

これは「LAMP」さんで使われていたものと同じものでした。いろいろな使い方が見られました。

折峰
五十嵐さんはチモイ窯さんとどう出会ったんですか?
五十嵐
酒屋さんの紹介だね。それで由美さんが来てくれて。
折峰
出口屋さん(酒屋)ですよね。「LAMP」の藤森さんが由美さん(チモイ窯)に出口屋さんを紹介したとおっしゃってました。
最初に買ったものって覚えてたりしますか?
五十嵐
最初に買ったのはこれ。これに一目惚れして買ったんだ。それから毎年窯に行くようになって付き合いが始まったね。

折峰
色がなんともいいですね!
五十嵐
いいよねえ!おれもこの色に惹かれたんだよね。こういう原土の器は使っていくうちにどんどん育っていくんだよ。

折峰
育っていく?
五十嵐
そう。こういう土と土の間に隙間があるでしょ。そういうところに色がついていって使ううちに味が出てくるんだよ。

折峰
お店ではどれくらいチモイ窯さんの器をつかってるんですか。
五十嵐
コースの中で使うのはだいたい10%くらいかな。


折峰
色々な器がありますもんね。他の器の窯元さんとも直接やりとりされたりするんですか。
五十嵐
器は好きで色々集めてるけど、窯元さんと直接やりとりするのはチモイ窯くらいだね。大体は器屋さんを通して購入することが多いから、直接やりとりできたり、オーダーできるのはやっぱり貴重だよ。
折峰
みやざわさんは五十嵐さんの器の使い方を見て、チモイ窯を使ってみようと決意したみたいですよ。
五十嵐
え!そうなの?
折峰
『LAMP』の藤森さんからチモイ窯を紹介してもらったんですけど、すぐに使おうとは思えなかったみたいなんですよ。それで、女将さんがネットでチモイ窯の器を使ってるお店を探して、五十嵐さんのお店を見つけたらしいんです。実際に食べに行ってみたら、器の立体的な使い方とか、盛り付けの工夫に感動して、『使ってみよう』と思ったみたいですよ。
五十嵐
それは初耳。嬉しいなあ!
店で使っているものにひとつひとつストーリーがある
カウンターで他のお客様と包丁の話で盛り上がっている五十嵐さん。
包丁の柄の材質、その特徴、どんな職人の方が、どのように作っているかなどなど。
店で使っているものの質問があちらこちらから飛び交います。
このワインはお好きだと思う。こういう産地でこんなワインなんだ、など淀みなく話してらっしゃいました。
五十嵐
ここで問題。この中でひとつだけチモイ窯でないものがあります。それはどれでしょう(笑)。

折峰
左二つがチモイ窯!(即答)
五十嵐
正解!やるねえ。
折峰
僕らもこの取材通して結構見てきましたから。すぐに分かりましたよ(笑)

五十嵐
第二問。これはどこか特徴があります。それはなんでしょうか。
折峰
あ!左利き用だ!
五十嵐
正解!
折峰
五十嵐さん左利きでしたね!
五十嵐
そう。正確には両利きなんだよ。それで急須を左利き用に作ってもらったんだ。


折峰
率直に聞きますが、チモイ窯の良さってどこですか。
五十嵐
もうそれは、人だね。もちろんこの重厚さのある器も好きなんだけど、やっぱり瑞晃さんと由美さんの人柄に尽きるなあ。


締めのウニの炊き込みご飯。チモイ窯の土鍋です。



名物の柚子羊羹。右奥にはチモイ窯の器です。
店の全てに宿る作り手の想い
食材、飲み物、器、包丁、そして空間。
それぞれには作り手のこだわりと想いが宿っています。料理屋では、それらすべてを料理人が受け止め、自らの感性というフィルターを通して、一つの体験としてお客様に届けています。料理とは、食材や技術だけでなく、空間や時間までも織り込んだ作り手たちの情熱の結晶。その想いが、お客様の心に届くものだと改めて感じました。
こんな話を宮澤さん、藤森さん、五十嵐さんに伝えたら、「当たり前すぎる」と笑われるかもしれません。しかし、それこそが料理屋の日常であり、料理人たちが日々紡いでいる物語だと思います。


静かに、力強く佇むチモイ窯が空気感を作る
「和の食いがらし」では、チモイ窯以外の器も数多く使われていますが、ワインクーラーや入口の傘立てなど、要所要所でチモイ窯の焼物がさりげなく配置されていました。それらは、お店のアイデンティティの一部として自然に溶け込み、特別な存在感を放っています。
それを殊更に強調するのではなく、有機的で力強い器たちが店内にぽつぽつと存在している様子が印象的でした。
日本料理は、季節の自然をいただくもの。そのため、客側は料理だけでなく、店の雰囲気や空気感も含めて体験しています。チモイ窯の器たちは、「和の食いがらし」が作り出す独特の空気感を支える大切な要素として、静かに息づいているように感じました。
今回お話を聞いたお店「和の食いがらし」様

和の食いがらし
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿4丁目9−15 萩原ビル5 2F
HP:https://wanoshoku-igarashi.jp/
Instagram:wanosyoku_igarashi
目次:チモイ窯の器の魅力
第1回 チモイ窯の器
第2回 チモイ窯を訪ねて
第3回 和どころ みやざわ様
第4回 LAMP様
第5回 和の食いがらし様
器についてのお問い合わせ
チモイ窯
〒321-4212
栃木県芳賀郡益子町上大羽2170
Tel:0285-72-8125
E-mail:chimoistore@gmail.com
Webサイト:https://chimoi2000.wixsite.com/chimoi-gama/chimoi-gama
オンラインショップ:https://chimoi.stores.jp/
インスタグラム:https://www.instagram.com/chimoigama/
折峰本社で展示しています
「第1回 チモイ窯の器」の記事でご紹介した器は、5月19日(月)より折峰の本社にて展示しております。ぜひ実物をご覧ください。
※折峰では販売はしておりません。ご購入の際はチモイ窯から直接お買い求めください。
※お越しになる際は事前にお電話でご予約をお願いいたします。
折峰本社
〒135-0005
東京都江東区新大橋1-5-10
Tel:03-3633-1207
月~金:9:00-16:00 (祝日は休業)
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