今回は、広島県を拠点に出張八百屋と「養生弁当」の販売を行っている『吉井笑店』の吉井様にお話を伺いました。
四里四方の恵みを、食卓へ

吉井笑店の活動の軸にあるのは、「四里四方」という考え方。
これは「四里四方に病なし」ということわざに由来し、身近で採れた新鮮な旬の食材を日々食することが、健やかな生活につながるという思想です。
吉井様は16km圏内の契約農家を一軒一軒訪問し、ご自身で野菜を仕入れています。
単に販売をおこなうだけでなく、月に2度「養生弁当」という形で野菜を提供している点も大きな特徴です。
「野菜だけだとなかなか手に取れないけど、実際に食べてみて美味しかったら『次はこの野菜を買ってみよう』って思ってもらえる。そのきっかけになれたらと思って」(吉井様)
お弁当は、商品の枠を超えて野菜と人を結びつける“入口”としての役割も果たしています。
毎回違うからこそ伝わる、土地と季節の味わい

吉井様の作る養生弁当には、決まったメニューがありません。
その時期、その土地で最も美味しい野菜を使用するため、内容が毎回変わります。
玄米(分づき米)を使い、動物性食材は控えめに。露地野菜を中心に、ご飯と野菜をしっかり摂れる構成です。
「旬が分かるように、食材の味をちゃんと楽しんでもらえたらいいなと思っていて。
地元のものだけでも、こんなに美味しいものが作れるんだ、っていうのが伝わったら嬉しいですね」(吉井様)
同じものを安定して出すのではなく、移ろう季節をそのまま弁当に込める。
それが結果として、お客様が次のお弁当や野菜の販売を心待ちにされる理由となっています。
“食べる前の時間”も、体験の一部

吉井様がもうひとつ大切にされているのは、パッケージの選定です。
「パッケージ自体に温かみを感じるかどうかをすごく大切にしていて。プラスチックじゃないもので、自分とそのお弁当のイメージに合うものを選ぶようにしています。」(吉井様)
お弁当は見た目も重要です。開封した瞬間だけではなく、開ける前の時間も含めて体験であり、「玉手箱を開けるようなワクワク感を持っていただけるお弁当にしたい」と吉井様は語ります。
<使用商品>
想いが重なり、ひとつのお弁当に

吉井笑店のお弁当には、生産者・作り手・召し上がる方、それぞれの想いがひとつの箱の中に重なっています。
「私の独りよがりじゃなくて、関わる人みんなの想いがひとつに、箱の中に表現できるお弁当にしたいんです」(吉井様)
吉井様の一貫した姿勢と食材への敬意が、共感を呼び、ファンを増やしている所以かもしれません。
日常に根づく“養生”を目指して


現在は出張販売が中心ですが、今後は拠点を設け、日常的に「養生」を伝えられる場の設立を目指していらっしゃいます。
また、野菜の購入や手作り惣菜が手に入りにくい地域にも、今後も変わらず足を運び続けたいとお話しされています。
四里四方の恵みを、これからもたくさんの人に届け、つなげたい。
吉井笑店の養生弁当には、そうした温かな想いが込められています。
<使用商品>
ゴム :彩宝ゴム 98mm ミニ 赤
ご協力いただきありがとうございました。
