焼とり 熟成魚 木崎 様
今回は、福岡県の焼とり 熟成魚 木崎の宮川様にお話を伺いました。
手剥き半熟うずらが決め手。進化する焼とり弁当
開店から1年。「焼とり 熟成魚 木崎」様が「お持ち帰り」に新たな価値を生み出す取り組みとしてスタートさせたのが、お弁当の提供です。コロナ禍という予期せぬ状況下で本格化したそのサービスは、現在では企業のお客様からも高い評価を受けています。
<使用商品>
折:杉皮 8寸
お弁当を始めたきっかけは「1周年の感謝」から
「開店当初から、1周年のタイミングでテイクアウト用のお弁当を始めようと決めていました」と宮川様。
その節目に、お客様への感謝を込めてプレゼント用としてお弁当を企画したことがきっかけでした。
「ちょうどその頃、新型コロナウイルスの影響もあって、テイクアウトの需要が一気に高まりました。自然とお弁当提供の流れが本格化したんです」
煮穴子弁当
利用客の中心は「企業のお客様」
現在、お弁当の購入層は企業関係者様が中心となってます。
「特に製薬会社の方々からのご注文が多く、営業先のお医者様から“あのお弁当がいい”とご指定いただくこともあります。とてもありがたいですね」
その信頼の裏には、細部までこだわり抜いた仕上がりと、お店で培った味の品質があります。
折箱選びに求めた「機能性と美しさ」
お弁当の容器選びにも妥協はありません。
「耐久性はもちろん、見た目の美しさにも惹かれました。お料理が映えるよう、デザイン性の高い折箱が決め手です」
箱を開けた瞬間に感じる"特別感"が、料理の印象をより引き立てています。
焼とり弁当
木崎名物、手間ひまかけた半熟うずらの卵
焼とり弁当の中でも、ひときわ存在感を放つ「うずらの卵」。
木崎の名物として親しまれているこの一品は、同じ個数・お湯の量・ゆで時間を徹底管理し、絶妙な半熟に仕上げています。
すべて手剥きで丁寧に仕上げた、手間ひまかけたこだわりの逸品です。
テーマは「妥協の無いお弁当」
お弁当を作る上でのコンセプトは明確です。
「最初から“妥協の無いお弁当”をテーマに掲げています。店で提供する料理と変わらないクオリティを、持ち帰りでも再現したいと思っています」
見た目の美しさはもちろん、味、香り、温度帯まで計算された設計となっています。
苦い経験が、現在のスタイルを築いた
かつて、過度な注文を受けた結果、商品の品質に影響が出たことがあったそうです。
「当日、すべての商品を廃棄し、全額返金したことがあります。あの経験から、注文量の上限を設定するようになりました」
お店のブランドと品質を守るための、実直な姿勢が表れています。
今後の展望は「冷凍食品」と「お取り寄せ」
「今後は、オリジナルの冷凍食品を開発し、お取り寄せという形でも当店の味を楽しんでもらえたらと思っています」
お店の味を、もっと身近に。そんな想いから、お取り寄せという新たな挑戦が始まろうとしています。
焼とり 熟成魚 木崎 様:HP / Instagram
ご協力いただきありがとうございました。
2025.06.17