事例紹介 - 2018.06.01 FRI

杉の家 やまぐち様

東急東横線 新丸子駅からほど近い川崎グリーンプラザホテルの1階に佇む「杉の家 やまぐち」。

のれんをくぐると満面の笑みで女将さんが迎えてくれました。

カウンター越しにはおくどさん、炭火の焼き台が置かれ、高級感がありながらもほっとするような雰囲気があります。

店主の山口利和氏は「加賀屋」などの名店で修行後、現在の店を開店するに至ったとのこと。

今回は、そんな「杉の家 やまぐち」のお弁当の人気を聞きつけ取材をさせていただくことになりました。

Q.カップをたくさん使っていらっしゃいますが。

A.毎日100〜200本くらいのお弁当を作るから必須だよね。煮物係、揚げ物係などそれぞれのに分かれてカップに盛って、最後に一気に盛り込みを完成させる。

■ステーキ弁当¥2,500(税別) 折箱:淡茶折267-105

Q.お弁当はどんなお客様に?

A.製薬会社のドクターの弁当が多い。ドクターから直に頼まれることもしばしばある。あとは常連さん。一度食べてもらうとリピーターになるお客さんが多いね。

■穴子弁当¥2,000 折箱:木目2段折65 秋田杉


■二段弁当¥2,500〜 折箱:吉野瀬2段折70 


■二段懐石弁当¥3,500〜 折箱:淡茶3マス折 2段

Q.折箱は何種類お使いですか?

A.4種類。やっぱり汁漏れの心配のない融着の折箱はいいよね。もともと木製の折を使っていたんだけど、お客さんが食べ終わった後に捨てづらいのと、コスト的な理由で。ただしあんまり安っぽいものは使いたくないんだよな。

Q.3種類のお弁当に紙のスリーブをお使いですが。

A.掛紙をしてゴムをかけて風呂敷をして… となると、スピードと手間の部分を考えると、ある程度スリーブでコストがかかっても価値はあると思うんだよね。お客さんに届くまでの間に蓋が開いちゃうこともなくなったし、風呂敷の結び玉もないから重ねやすいしね。


Q.しかしどのお弁当も食べ応えがありそうで、値打ち感がすごいというか…

A.そうでしょ?笑。一度食べるとリピーターになっちゃう笑。でもどうせならお得に美味しく食べてもらいたいからね。

Q.お弁当作りが好きなんですか?

A.好きというか…。まあでも嫌いじゃやれないよな、笑。 

奥様が女将を務め、娘さんも一緒に働く「杉の家 やまぐち」。

取材中も女将さんに、始終明るく対応していただき、こちらまで元気になるようでした。

毎日相当な数の弁当をこなすやまぐち様。

今回の取材では、その細やかな気遣いや妥協のないこだわりの中に弁当が出続ける理由を垣間見たような気がしました。


使用されている折箱